通話録音システム音声ファイルの移行について

AFi(音声ファイル統合管理システム)は、通話録音システムから移行した音声ファイルと検索条件を統合管理するシステムです。
通話録音システムのリプレース後の音声ファイルの保管について米国事情を調べてみました。
音声ファイルの移行プロジェクトは、日本国内、および韓国で経験していますが、改めて、音声ファイルの移行が大変なプロジェクトであることと、移行後の管理/運用の重要なことを確認しましたので、以下、ご紹介します。

通話録音システムから音声ファイルの移行に必要なこと

● 実行に数週間または数ヶ月かかり(元のデータの量に依存)ます
● 複数のサーバーを必要とする可能性があります
● 検索条件となる各種情報の移行が必要です
● 既存システムと同等(それ以上)のセキュリティ対応が必要です

通話録音システムリプレース後の音声ファイルの検索方法

通話録音システムをリプレースした後の音声ファイルの検索にはいくつかの方法があります。
● 元の通話録音システムを使用する
● 元の通話録音システムメーカーが提供する一括検索ツールを使用する
 (ツールが存在する場合)
● APIを介して元の通話録音システムを照会するカスタムツールを作成する
● 元の通話録音システムハードウェアまたはソフトウェアを使用せずにアーカイブメディアまたはファイルから直接音声とメタデータを抽出す

通話録音システムの音声ファイル移行に関する検討事項

● データ量の確認
  音声ファイル移行後の管理システムの要件、移行時間に影響します
● 移行手順
  ①新旧システムの接続方法
  ②既存システムからの音声ファイル抽出方法
  ③音声ファイルの一時保管方法
  ④移行システムへの音声ファイル読み込み方法
  ⑤音声ファイルに紐づく検索情報連携方法
  ⑥音声ファイルの移行期間
● 移行先の保管システムに必要な要件
  ・セキュリティ対応
    ・音声ファイル暗号化
    ・操作履歴取得
  ・運用方法(権限管理、検索性、再生方法、ファイル運用(削除/ダウンロード)など)

音声ファイルの安全な保管方法の確立と、便利な検索/ファイル運用が必須機能です。

おわりに:通話録音システムと同等の機能(録音以外)と安全性の確保

通話録音システムは検索性と再生機能に優れ、堅牢なセキュリティ対策を施したシステムです。
通話録音システムをリプレースした後には、通話録音システムで実現していた
  ● 機能
  ● 安全性
を継承するめには前述の通り、安全で便利な運用のためのし掛け(システム)の準備、そしてそれ以前の、通話録音システムからの音声ファイルと検索情報を移行するためのプロジェクト計画を入念に行う必要があります。